【問1】定石 黒番 左上のケイマの構えに白は7とツケて来ました。黒はどう打ちますか?
【答1】ツケにはハネよ 黒1と隅の方からハネて隅に黒地を確保します。
白6の二間ビラキには黒7の鉄柱から9と左下に黒地が確定します。
【参考図】外壁をつくる 黒1と外からハネレば白2とハネて来るでしょうここで黒3の単ツギが落ち着いた好筋です。以下黒11まで黒は模様を広げる構想です。
【参考図】隅を取る 白2のハネに黒3・5と這う手もあります。黒11・13と隅を大きく地にして
黒悪くありません。
【問2】俗筋を咎める 白番 白7のツケに実戦では黒8とノビました。ツケにはノビよは格言とは言えません。黒の悪手に白9から12までは追及不足でした。白はまだ生きてないのです。
黒8のノビに白はどう打つのが良かったでしょうか。
【答2】辺を荒らす 白番 白1のハイが正解です。黒2・6と黒も二段バネの手筋を放ちますが白9がカタチで白は治まります。
【問3】 定石 黒番 黒14・16のツケノビに白は17とツケました。黒はどう打ちますか?。
以前と定石が変化したケースです。
【答3】ツケにはハネよ 新定石 黒1のハネが自然な筋で正解です。黒5のヒラキまで黒は右上隅を占めて不満はありません。
【参考図】昔の定石 ひと昔前までは黒18・20のワリツギが定石でしたが、黒16が空き三角の愚形になるのがどうでしょう。さらに黒22のマゲが手順前後のようです、
【参考図】旧定石の手順 黒22のマゲでまず黒1とアテて効かし、それから黒3とマゲて黒5まで巨大な模様ができます。白6のキリには黒9まで先手を取れます。
【問4】定石ハズレ 白番 黒22は手順前後ですが、それでは白はどう咎めればいいでしょうか、白の次の一手は?
【答4】隅の急所 白番 白1のサガリが正解です。ここは三々と云って隅の急所にあたります。勢い黒2のアテですが白3のケイマが大きい手、白5まで白が良さそうです。
【問5】手抜きして大場 黒34は無くても大丈夫です。右上の黒は少し凝り形(同じ処に石が集まって効率の悪いカタチ)のようです。黒34で盤中一番の大場に先着して下さい。
【答5】大場 ケイマのウケ 弱い石がなければ大場に先着するのが大事ですが、大場とは何かと言えば地を増やす手といってもいいでしょう。地を増やすために一番効率いいのが隅です。まずは隅を固めることを大場といってもいいでしょう。
【問6】筋 白番 黒52のハサミツケはさすがに打ち過ぎでした。白はどう打ちますか?
【答6】白1と突き出す一手です。黒2と割り込んでも白9まで白大儲けしました。
【問7】死活 黒番 黒からどう打てば左上の三子は死にますか?
【答7】黒1のサガリが筋のいい手です。白2のオサエなら黒3・5で死にます。
【参考図】白2・4と右を広げても黒5の大ざるで死にですね
【問8】黒失敗 黒番 黒1・3のハネツギは失敗です。白6のサガリが好手です。
黒はどう打ちますか?
【答8】黒先コウ 黒7のオキが急所です。白8(2ー一)とツケて黒11までコウになります。
【問9】黒先 白は6とカケツギました。黒はどうしますか?
【答9】黒番 ハネ殺し 黒7とハネて狭くしてから急所の2-一に置きます。
白10なら黒11と下がって白死となります。
【参考図】白10ならやはり黒11です。
【問10】詰碁 白番 実は白からの粘りがあります。粘りといえばコウですね。
【答10】黒9のオキのタイミングで白10とハネルのが正解です。
黒11は致し方ないところ、
【続き】以下17までコウになりました。周囲の状況次第では手になることもあるのです。
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