【第1譜】(1~7)白の大ゲイマかかりに黒7のツケは珍しいが実戦例もある手です。
【問題1】白はどう打ちますか。
【解答】白1と下をハネて黒2のヒキに白3と立ちます。黒4は好点ですが白5以下白は中央を厚くして白15までバランスが取れています。
【第2譜】(1~9)白8の下ハネに黒は9と上にノビました。
【問題2】白の次の一手は?
【解答】白1とノビて、黒3と受ければ白3と開いて白十分の態勢となります。
【参考図】黒2で右辺を詰めれば白3と打って以下8まで白が先手に隅をとり白悪くありません。
【参考譜】そもそも小目への大ゲイマガカリに黒の選択はツケ以外にもいろいろあります。
【定石1】(ウケ)黒1のコスミが一番シンプルで分かりやすくお勧めです。
【定石2】(ハサミ)黒1のハサミは攻撃の手ですが、白も2と三々にツケて白4と切り違い以下15まで隅を白が取る振り替わりとなります。
【第3譜】(1~10)白は悪手でした。
【問題3】ここで黒はどう打ちますか?
【解答】やはり黒1と隅を押さえるのが大きいでしょう。白4まで一段落です。
【第4譜】(1~12)黒11、白12いずれも隅を軽視しています。
【第5譜】(1~16)白16は少しウスイ手でした。
【第6譜】(1~20)白20がいわゆるポカでした。
【第7譜】(1~21)黒21と白二子を取っては白は深手を負ってしまいました。
【問題4】黒19のノビに白はどう打つのがい良かったでしょうか?
【解答】白1のグズミが正解です。これで黒二子はとれています。黒2は好手ですが白3、9と大場に先着すれば右辺を締め付けられても成功です。白成功です。
【解答2】黒2の並びに白3の一間トビも有力です。黒4のヒラキなら白5とカタツキをして白もやれます。
【詰碁問題1】白が活きるには?
【解答】白1が正解です。中央の急所ですね。
【第8譜】(1~24)白24が失着でした。
【詰碁問題】黒はどう打てば白を取れますか?
【解答】黒1のオキが正解です。白2が効きですが黒7まで白死となります。
【第9譜】(1~41)白26以下動きだしたのは勝負手です。非勢の白は頑張らねばなりません。
【詰碁解答】黒1と置けば、黒5まで白死となります。
【第10譜】(1~54)白54は空き三角という働きに乏しい愚形です。
【カタチ問題】白54で白の良いカタチを示して下さい。
【解答】白1の一間トビが正解です。黒2の受けに白5のハネから7と押して止めれば左辺が雄大な模様となりまだ白にもチャンスがありそうです。カタチ(良いカタチ)は大事ですね。
【第11譜】(1~78)左上の黒三子がピンチです。黒69が白70を招いて損な手、黒71以下も白を強くして疑問でした。
【参考図】黒69では黒3とツケて白を圧迫するのがいいでしょう。以下黒17までひとつの想定図ですが、実戦よりだいぶ黒がいいでしょう。
【最終図】(1~100)黒は79と一間トビで逃げ出しましたが白に攻められました。白90のワリコミは強手でしたが黒も上手く捌いて華麗なフリカワリとなりました。
【参考図】白94のキリで参考図白1とツナイでも黒4以下黒が凌いでいるようです。途中黒8が好手で黒9と12を見合いにします。
【総評】(1~100)白20の落手が惜しまれますがその後は見応えのある熱戦でした。両者とも実力を示されたと思います。また頑張って下さい。
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