金曜クラス決勝は対照的な棋風の二人の対戦です。黒の宇宙流に対して白は堅実に四隅を取って対抗します。
構想力はすばらしいので、部分戦の筋にフォーカスして見ていきましょう。
黒の次の一手は?
黒1とノビるのが本筋です。白4の後、黒5と空き隅を占めれば普通です。
ここは、布石の分岐点です。全局を見て定石を選択して下さい。
白1の一間トビから白3とカケます。白11までアツミを築けば黒の模様作戦を挫けます。
白26のハサミツケはアラシの常套手段です。黒の受け方は?
黒1から5と止めます。地が損に見えますが中央が厚くなるので黒良しです。
黒27は失着、白はどうしますか?
白1とノビるのが正解です。黒2と切断に来たら白7とカケルのが手筋です。白9(黒12)のホウリコミが上手い手で白13まで黒が取れます。
途中白30は黒33のデ、白34のツギは手抜きが正解です。
白40のツケに対して黒の次の一手は?
黒1とノビルのが正解です。以下黒7まで隅と辺の振り替わりとなります。
黒41とハネて白42とキラレては白良しです。黒47の次の白の一手は?
白1と先手に渡り、白5に回れば白大いに良しです。
白5ハネ=「二子の頭は見ずハネよ」の格言の手です。
白48は失着です。黒49が先手で、だいぶ黒が得をしました。
黒の次の一手は?
黒1とノビるのが本筋です。白2なら中央を膨らまして黒9と三々に入る感じです。
黒51は黒5の左にノビルのが良く、白52も同点にハネルのが正解です。
白56は黒55の左に受けるところです。
お互い接触戦の際の石の筋をもっと基本に忠実にというのが、この碁のアドバイスです。
今日の格言
〇ツケにはハネよ
〇二子の頭は見ずハネよ
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