静かな情熱
村上晴久くんは、知得教室にも通って勉強し、今年の5月からプロ棋士を目指し院生(プロ棋士の養成機関)に入って修行を続けている。この度、9月2日(土)毎日新聞の「わたしの世界」のコーナーに取り上げられてその熱心な勉強ぶりが紹介された。興味深いところを紹介して晴久くんにはあらためてエールを送りたい。

晴久くんが知得に通い出したのは平成三十年(2018)頃だっただろうか最初はもの静かで大人しく何も喋らない児だなあという印象だったが翌年のジュニア本因坊戦で4段認定を受けたのには驚いた記憶がある。それから着実に実力をつけていき今年の1月のジュニア本因坊戦、3月のこどもチャンピオン戦では続けて関西代表になるなど目覚ましい躍進を遂げていよいよ院生としてプロ棋士を目指すまでになったのである。正直ここまで高い志を抱いているとは思っていなかったがずっと静かな情熱を燃やしていたのだなあと感慨も一入である。
「わたしの世界」の記事の中に特に印象的なところがある。心がけていることは「石をやさしく置くこと。それから基本は正座。あぐらをかくときは相手に『失礼します』ということ」。いずれもいかにも晴久くんらしいなあと感心したことだった。勝負の世界を目指す以上、これからますます厳しくなっていくだろうが、「石をやさしく置く」ことを忘れずに頑張ってください。ずっと応援しています。
(知得 長尾宏)
日本棋院東京本院の全国少年少女名人戦にて 2021/8


関西総本部にて ジュニア本因坊戦関西大会決勝戦 2023/3

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