- hnagao0
新春上達問題10問(知得各クラスの実戦譜より)
難局火曜上級・有段クラス12月決勝譜

水曜上級・有段クラス12月決勝譜

金曜中級クラス指導棋譜①

金曜中級クラス指導棋譜②

上記の棋譜を参考に「次の一手」の棋力跳躍問題を作成しました。
実戦に即しているのできっとあなたの棋力向上のお役に立てるはずです。
それでは開幕です!!
問1 (定石1) 黒番 次の一手は?

答1 黒1のケイマのカケが正解です。

【続き】白は2・4と出切ってきました。黒はどう整形しますか?

【続々】黒5のオサエを効かして黒9のアテから11まで白が苦しいでしょう。

【参考図】黒5のオサエに白6と打ちました。黒はどうしますか?

【続き】 打って返し 黒7のワリコミから黒9までウッテガエシで取れます。

問2(定石2)黒番 次の一手は? 右下の黒2子は弱く見えますがここは強気に行きましょう。

答2 ハサミ
黒1のハサミを推します。白2の一間トビに黒3・5のツケノビから頭を出しながら整形します。
黒11のカケツギがこの定石のポイントです。これで隅で活きています。
白12とボウシしてきました。黒はどう打ちますか?

【続き】黒13のノゾキから15のツケが白を分断する定石です。白16の最強手にも黒17から25まで白2子を分断して黒成功です。途中黒23を優先して中央の黒2子を捨てるのが良い作戦です。

問3(定石3) 白25と三々に入ってきました。黒はどう打ちますか?

答3 分断 ここは、黒1と白を分断します。白2のケイマに黒3以下5とカタチを決めるのがいいでしょう。白10まではこうなるところ、黒11のウチコミに回れば黒良しです。

問4(死活) 白31とカケツギましたが、黒から攻めるとどうなりますか?

答4 黒1のアテが正解です。白2のツナギは黒3で頓死です。

正解 コウ 黒1のアテには白2とコウに弾くしかありません。

黒3ツギの譲歩は白4から8まで白活きとなります。

(続き)黒9と来ても白12まで活きですね。

(コウ続き)白2のコウ受けに黒3とコウ争いに持ち込みます。一例ですが、白4のノゾキをコウ立てにします。黒5と解消すれば白6と打って、フリカワリとなります。黒は右上を取りましたが、白も左下で二手連打して得をしました。こういうフリカワリとなるのがコウの戦いです。

問5 攻め 黒番 白は白71と接いで左辺で活きようとしています。黒の攻めの一手は?

答5 根拠を奪う 黒1のサガリが正解です。左辺で2眼ができない白は、白2と逃げるしかありませんが、黒3とモタレ攻めを敢行します。黒9と更にモタレて左辺の白に大きく包囲網を築きます。眼のない白は相当苦しい。

【参考図】黒1のオサエは白2のハネが先手となり、白10まで活きとなります。これで悪くなさそうですが前図の方が黒は勝ります。

問6 攻め合い 黒番 黒はどう打てば下辺の白を取れるでしょうか?

答6 シボリ 黒2と1子を捨てて白をシボッていきます。黒6まで黒が攻め合い勝ちとなりました。
捨石が手筋の条件です。

問7 手筋 白番 黒67のノビが失着でした。白46・48の種石を脱出させるには?

答7 キリから もうお分かりですね。白1からもっていって白5と脱出できます。難しい碁になりました。

【予想図】この後の進行ですが、どちらも治まっていない石が多く難局が予想されます。

問8 定石 黒番 白8のカカリに黒はどう打ちますか?

答8 攻めの定石 黒1とコスミツケるのが正解です。黒3まで辺の黒がちょうどハサミになっています。

【続き】
白4の一間なら黒5以下11まで黒が好調です。

問9 攻め 黒番 さすがに白は白12と変化球をとばしてきました。黒の一手は?

答9 分断 ここは白を分断するところです。黒1と一間にトビ白2なら黒3と白一子を押さえます。

【続き】
白2のトビなら黒3と上の白を封鎖します。白ウチコミは少し無理だったようです。

問10 死活 右上隅の黒がピンチです。黒無条件で活きて下さい。

答10 2の一の急所 黒7と2の一の急所に打つのが正解です。白10のツケにも黒11が効くのがみそです。黒13まで活きとなります。

【参考図】白8なら黒9と2の一の急所に打って黒活きとなります。
