用語をマスターすることは、囲碁に限らずどんな分野でも大切です。囲碁用語を的確にマスターすれば上達はまちがいなしです。そこで、実戦譜を題材にして用語問題を作ってみました。用語が分からなければ、「ツケにはハネよ」「アツミに近寄るな」などの有難い格言も宝の持ち腐れです。それでは、囲碁用語問題スタートです。
【掲載譜】<1~100>
【第1譜】<1~10>
黒1 星(ホシ) 白2 星 黒3 小目(コモク) 白4 【】 黒5 小ゲイマシマリ 白6 ヒラキ 黒7 ケイマガカリ 白8 一間トビ 黒9 三間ビラキ
問 白4の手の名前は?
答 白4 星(ホシ) *碁盤の9箇所に印がありますが、その場所を星といいます。また、中央の星のことを特別に天元(太極)といいます。これは、碁盤が宇宙を象っていることからきた名前です。
●〇格言1 「一に空き隅、二にシマリ」
最初の段階を布石といいますが、その布石の心得としてまず空き隅(黒1・3白2・4)を占めるのが大きいということです。さらに、黒3・5のケイマをシマリといってこの配置で隅が完全な黒地となるので空き隅の次に大きいという意味です。
【第2譜】(11~20)
黒11 一間バサミ 白12 三々入り 黒13 オサエ 白14 ハイ 黒15 ノビ 白16 ハネ 黒17 【】 白18 カタツギ 黒19 ツギ 白20 【】
問 黒17・白20の名前は?
答 黒17 オサエ 白20 一間トビ *オサエは白が連絡できないように遮ることです。白20は白8と同じようにひとつ間を空けて広げる手です。
〇●「定石」とは?11~20まで右上隅で定石ができました。「定石」とは主に隅における接触戦(戦い)のお手本で双方が最善の手を打って双方互角と評価される型のことをいいます。
11~20までの右上隅の定石は、白が隅の確定地を確保したのに対して黒は上辺に外勢を築きました。外勢のことをアツミ(厚み)といいますが、このアツミと隅の地の価値が互角という評価なのです。
【第3譜】(21~30)
黒21 ツメ 白22 ツキアタリ 黒23 オサエ 白24 ケイマ 黒25 ノビ 白26 二間ビラキ 黒27 裾(スソ)ガカリ 白28 ツケ 黒29 【】 白30 接ぎ(ツギ)
問 黒29の名前は?
答 ノビ 黒25と同じように真っ直ぐに繋がりながら伸びる手のことです。
【第4譜】(31~40)
黒31 【】 白32 コスミツケ 黒33 【】 白34 【】 黒35 大ゲイマ 白36 ツキアタリ 黒37 ヒキ 白38 【】 黒39 ノビ 白40 【】
問 【】の中を埋めて下さい。
答 黒31 二間ビラキ(白26に同じ) 黒33 一間トビ 白34 一間トビ 白38 ハネ(白16に同じ) 白40 大ゲイマ
●〇格言2 「ツケにはハネよ」 接近戦における一番大事な格言といっていいと思います。石同士が接触している時(黒31と白32)に、斜めに打つことをハネ(白38)といいます。先にハネを打てば石数が勝って有利になる道理ですね。
【第5譜】(41~50)
黒41 ケイマ(受け) 白42 【】 黒43 ツメ 白44 【】 黒45 【】 白46 【】
黒47 【】 白48 オシ 黒49 ケイマのスベリ 白50 コスミ(三々)
問 【】内の名前をお答えください。
答 白42 ツケ 白44 一間トビ 黒45 ケイマ 白46 ツケ 黒47 ノビ
いかがでしたでしょうか、棋譜の50手までにに基本用語は大体でてきているようです。
何度か繰り返して囲碁用語をマスターしましょう。
それだけで一子は強くなれると信じています
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