囲碁スクール知得の月例大会の決勝譜を題材に、より実戦に即した問題を作成しました。皆様の棋力向上のお手伝いとなれば幸いです。6割解けたら初段?です。それではスタート!!です。
火曜クラス決勝譜

水曜クラス決勝譜

金曜クラス決勝譜

【定石】
問1(黒番) 黒9・11のツケノビに白は12と三々にツケて来ました。次の一手は?

答1 ワリコミ 黒1のワリコミが正解です。白4のカケツギに黒5と切れば隅が黒地となり、
黒良しです

参考図 正しい定石 白1とノビルのが定石です。以下黒6まで互角の進行です。

問2 ツケノビ定石 白1の大ゲイマビラキに黒2と大きくヒラキました。

問2ー2 デギリ 白3から5と黒を出切ってきました。黒の次の一手は?
答2 サガリが効き筋 黒6のサガリが先手です。白7のツギなら黒8からアテて白を取れます。
途中黒12のサガリ、14のワリコミなどが手筋です。黒16まで白が取られているのをお確かめください。

参考図 ケイマのヒラキ 白1とケイマに開くのが定石です。黒2と固く守って一段落です。

【カタチ】
問3 黒番 白36のケイマは弱点を残しました。黒はその弱点をついて下さい。

答3 ハザマ 黒1のハザマ(白30と36の間)を衝くのが正解です。ケイマや一間トビと違って
ハザマを衝かれると白が繋がらないのです。黒7まで上の白1子を切り離して黒良しです。

参考図 白1の一間トビなら普通です。黒4くらいまでが想定されます。

【石の攻め方・シノギ方】
問4 白番 白38の打ち込みに黒は39とツケてきました。弱い白石にツケルのは悪手といえます。
格言「弱い石にはツケルな」です。さて、白の次の一手は?

答4 ツケにはハネよ 格言通り黒39のツケには白1とハネるのが正解です。黒2のオサエに白3の二段バネが手筋、白7まで下辺で治まってしまいました。まさに、弱い石にはツケルなです。

参考図 一路離す 黒1と一路離すだけで攻めになります。眼のない白は白4・6と脱出しなくてはなりませんが、黒5と厚くなった黒は7と三々に入って左辺の白に寄り付いていきます。
黒良しです。

問5 黒番 白40のノビはどうでしょう。黒は攻めるチャンスです。次の一手は?

答5 攻めの急所 黒1のサガリが正解です。白が打てばハネの場所ですね。白6まで眼のない白は脱出しなければなりませんが、黒9まで黒の攻めが続きます。

問6白番 急所をはずす 実戦は△と二間トビしました。白の次の一手は?

答6 急所のハネ もうお分かりですね、白1のハネが正解です。黒2のヒキから下辺白3とケイマに開き、白5のサガリまでほとんど下辺で白は治まってます。白1のハネが急所なのです。

【定石】
問7 黒番 白12のコスミは面白い手、黒はどう打ちますか?

答7 黒1と三々に入り地に辛く打つのがお勧めです。黒3のハイに白4と外すのが武宮先生の新手、
白8まで下辺の裾が止まり、ハネ(5-十七)よりも働いています。黒9・11のハネツギには手抜きして上辺の大場に先着します。互角の進行でしょう。

問8 白番 黒13の二間ビラキはどうでしょう、白の次の一手は?

答8 攻めを見る 白14とコスミツケて白16と詰めるのが正解です。攻めを見られているので黒は隅に入ることができません。
ただ白18は固すぎます。