初段なる音の響けばあくがれの避暑地へ走る高原列車 知得
今、あこがれの初段駅に向けて列車が走りだしました。
10級のMさんは果して首尾よく初段になれるでしょうか?
厳しくも優しい(?)講師陣には県代表クラスを揃えました。
さあ皆さんもⅯさんと共に初段を目指してみませんか。
五子白30目コミ出しの手合い割で勝てれば知得初段を認定します。
初段 五子白30目コミ
1級 40目
2級 50目
3級 60目
4級 70目
5級 80目 第1局 白138目 黒68目
6級 90目
7級 100目
8級 110目
9級 120目
10級 130目
黒の一手一手を5p満点にて採点します。勝負だけではなく内容も問います。
5p 妙手
4p 好手
3p 普通
2p やや悪手
1p 悪手
0p 大悪手
平均3p以上で合格ですが、勝負は分かりません。一手の大悪手で逆転負けすることはよくあります
【第1局】黒五子コミ80目貰い 白138目 黒68目 白70目勝ち
(1~99)
一見して右上の大石が死んでいます。敗因は、大石が取られたことに尽きるようですが、それまでにも
分岐点がいくつかありました。
布石①(1~10)
黒2 ケイマ 4p
4 ケイマ 4p
6 ケイマ 4p
8 一間トビ 4p
10 一間高バサミ 5p 積極的
計 21p 平均4.2p 布石は、初段以上です。
白9のツメは黒には嫌な手ですが、黒10は積極的な攻めで5pです。
中盤①(11~20)
黒12 ツケ 5p 強い白にツケて頭を出します。実は、白9・11の二子を狙っています
こういう手をモタレといいます
14 ノビ 5p
16 ツケ 5p
18 アテ 4p これしかない手は4pです
20 カタツギ 1p 弱点を残しました。
計 20p 平均4p 中盤戦は一手のミスが命とりになります。
白11~19まで再掲
黒20手目の次の一手は?右上隅の黒を治まるには?
黒1のカケツギが5pの手です。白2とノゾイてきても黒5まで白を捕れます。
中盤②(21~30)
黒22 ツギ 3p 5p=白23の位置にツケ
24 ツギ 3p
26 オサエ 4p 根拠
28 マゲ 0p
30 デ 2p 後続手段が大事ですが、、。
計 12p 平均2.4p
中盤戦は難しいですが右上隅の黒をしっかり活きるのが第一目標です。
中盤③(31~48)
黒34ハザマ 0p 右上の黒の大石は眼がないので連絡をこころがけて下さい。
黒34では黒1と押して黒5まで天元の石と連絡します。
黒36コスミ 3p 連絡
黒38一間トビ 4p 攻めてます
黒40一間トビ 4p 狙い
黒42グズミ 1p 温い手ですが、15-四に打つと一眼できます。
黒44オシ 4p こう打つところです。
黒46コスミツケ2p 白を厚くして疑問
黒48三間トビ?0p 離れ過ぎです。
計18p 平均2.25p 中盤が難しいのです。
中盤戦は連絡をこころがけましょう。
中盤戦④
黒50一間トビ 1p 小さい石を逃げました
ここは大石が切れないようにまた眼形ができるように黒5までカタチを整えます。
黒52 一間トビ 2p
黒54 コスミ 3p
黒56 コスミ 1p
黒58 ツキダシ 0p
計7p 平均1.4p
次の一手さえ正しく打てれば黒の勝ちですが、、
黒1と眼を持てば右上の大石は活きでした。黒は大魚を逃したといえます。
右上の大石はどうしても二眼はできません。
右上の大石が活きていれば勝利は黒のものでした。
初段への道の教訓
黒58>59眼もち 大石の活きは早めに確保ー>詰碁練習
黒20>25カケツギ 隅を守って地を確保ー>定石練習
黒92>97鉄柱 鉄柱で空き隅守るが一番の大場ー>隅の大きさを認識(棋理の理解)
以上の教訓を次に活かして初段への道をすすんで下さい。
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