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ジュニア本因坊戦<大阪大会>観戦記

2021年1月24日(日)、久しぶりにジュニア本因坊戦が開催され、知得からは

村上晴久くんが出場した。最近メキメキ腕をあげてきたので楽しみである。

ただ、代表戦は近畿一円から強い生徒が集まるのでまずは強豪相手にどこまで

やれるかといったところである。


大阪梅田の日本棋院梅田囲碁サロンにて、防菌

シートの奥が晴久くん白番、相手は仙道博翔くん、関西棋院囲碁学院の精鋭である。

コロナ禍にあって開催していただいた関係各位には深く感謝申し上げる。この写真も貴重な歴史の記録である。来年は、笑い話になっていますように。


結果は、晴久くんの惜敗である。久しぶりの公式戦で地に足がついていなかった感がある。

精一杯戦った敢闘譜である。内容を見ていこう。


互先 村上晴久 先番 仙道博翔


【総譜】(1~165)165手完 黒中押勝

【第一譜】(1~29)

黒29が面白い手で白の応手が難しい。序盤の分岐点です。

実戦は、下図のようになりましたが、白32のツケがサカレ形を招いて嫌な手で黒が良さそうです。

【第二譜】(1~53)

<AIの眼>①

ここは白1とハネて、白3以下先手を取り、模様の天王山の白7に回るのが良かったようです。

遡って黒29には、下図白1と受けて以下黒4までの黒の大模様に白5と単騎突入、以下白19まで軽く右辺を消せば、白が打てるというのが、AIの見立てです。(チョットまねできませんね)

白11(黒18)ツケ

【第三譜】(1~71)

白62とヌイては白優勢です。ここで優勢を確立する一手は?

<AIの眼>②

白1と押さえて左辺の白を先に取りにいきます。以下白29まで手順を尽くしてコウになりますが、白

の優勢が確立します。

【第四譜】(1~83)

白72とツケて切断にいったのが強手、しかし、黒を繋がらせて難しくしました。

ここで、白からの急所はどこでしょう?

<AIの眼>③

白1がカタチの急所、黒も決め手を与えませんが白に余裕のある戦いです。

【第五譜】(1~133)

白は右辺を生きれば優勢です。次の一手は?



 白5まで右辺を生きれば白が優勢でした。

手どころの多い見てて面白い碁でした。晴久くんは、大人しい碁から激しい攻めの碁に脱皮しつつあります。負けはしましたが、将来が楽しみです。両者とも囲碁界を盛り上げて行ってください。


記 知得さん

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